オゾン研究会
オゾン研究会
私が所属している日本・医療オゾン研究会(会長:摂南大学理工学部生命科学科 中室克彦教授)が企画したオゾンに関するキューバ医療制度の視察ツアーに参加してきました。


なぜ当医院はオゾン療法に力を入れているのか

当院では、個々の患者さんの疾患や悩んでいる症状を解決するために、西洋医学だけでなく、東洋医学なども取り入れたホリスティックな歯科医療を行ってきました。

そのような中で、私達が目指しているのは、対症療法ではなく、病気を予防し根本的な解決を図る医療です。
そのために、安全でより効果の高いものを追い求めてきました。

しかし、様々な分野の医療をみていく中で、私達にある疑問が浮かび上がりました。

『もしも私達の世界から、医療に関して様々なしがらみや利害関係がすべてなくなった場合に、どのような医療が残るのだろうか?』

『そのとき残る医療が真の医療の姿なのではないだろうか?』

そのようなことを考えていた私達は、ある国にそのヒントがあるということを知りました。

その国は、アメリカからの経済封鎖により、経済的に貧しく、医薬品や医療機器も入ってきにくいという厳しい状況にも関わらず、先進国並みの医療水準を誇っていました。

しかも、無料で医療を受けることができ、医師や歯科医師、薬剤師などの医療者は、国家公務員であり、企業や個人の利害関係もなく、国の存続のために本当に良い医療が提供される環境がそこにありました。

その国というのが、現在、アメリカとの国交が回復したことで話題となっているキューバだったのです。
キューバで行われている医療の姿が私達の考える真の医療像に近く、その医療を支えている技術の一つにオゾン療法があるという事実を知った私達は、そのオゾン療法の実際についてもっと詳しく知りたくなりました。

そこで私達は、アメリカとの国交回復以前に実際にキューバへオゾンに関する視察に行ってきました。

視察の結果、貧しいキューバの国において、全国民に無料で平等に提供する先進国並みの医療水準を支える医療技術のひとつにオゾン療法が大きく貢献している事実を目の当たりにすることになりました。

それにより、私達は、オゾン療法の効果と安全性を確信し、当院でも、様々な治療の根幹を支えるものとしてオゾン療法に力を入れるようになりました。

 

ツアーギャラリー

カナダのトロント経由でカリブ海に浮かぶ社会主義国、キューバの首都ハバナに降り立った

モロ要塞

アルマス広場を中心とした旧市街はヨーロッパを思わせる町並みで、カフェ。レストランそして土産物屋が集まっていた。
観光客目当ての商売も盛んで、占いや様々な町芸人が外国人用のペソを求めている。

情熱的な自由な雰囲気のキューバと言えば思い出すのは今流行のモヒートというラム酒のカクテル、葉巻(コヒーバ)、アメリカングラフティーに出てきそうな50〜60年代のクラッシックでグラマラスなアメ車、ヘミングウェイ、カストロ、チェ・ゲバラ

ヘミングウェイが通ったカフェレストラン
LA BODEGUITA DEL MEDIO

 

 

革命広場

革命博物館(旧大統領官邸)

 

ツアーギャラリー41

宿泊したホテルでは毎晩サルサ音楽とサルサダンサーによるショーが開催されており、我々日本人グループは宿泊中ショーを見ながらビールやモヒートを飲んで楽しんでいました。

1959年にキューバ革命がおこった後にアメリカに経済封鎖されたことで物資は確かに十分ではありませんが、歴史的な困難を乗り越えて社会問題、食糧、教育、医療などの改革を実行した国です。
1959年にバチスタ政権が国外に逃亡し、カストロ革命政権が樹立された。
カストロ新政権が最初に取り組んだのは文盲一掃運動、医療と教育の無料化、土地と企業の国有化などであった。

ホテルにて
キューバ保健省広報部長 Dr.med.Portillo(外科医)よりキューバにおける医療制度の講義

このページのトップへ

キューバにおける医療関連情報

医療費は、国の予算の10〜20%を占めている。
医療従事者は566365人いるが女性が69.1%を占めている。
医師は患者151人当たり1人、歯科医師は1000人当たり1人、看護師は患者1000人当たり9.6人である。医科の大学教授、助教授は11502人、医科大学は全国に24校、医科大研究所は4機関である。地域病因Munjcipal venuesが全国169ヶ所に存在する。中米、南米およびアフリカの一部からも学生を受け入れ、無料で医師を育てるためのラテン・アメリカ医科大学が1校ある。歯科大学は4校、公衆衛生大学School of Public Healthが1校ある。ポリクリニコは全国499ヶ所に存在する。歯科クリニック:160ヶ所、総合病院:219ヶ所、助産所Maternal home;335ヶ所(妊婦女性のケアホーム)、老人ホーム:299ヶ所、障害者施設:35か所、血液バンク:26か所、研究所:13か所など、人口約1000万人、15州から構成されているキューバは、以上のような医療関係者および医療関連施設を保有している。

表1.医療制度等における50年前(革命以前)と(革命50周年)の比較

ポリクリ二コとファミリードクター

キューバにおける地域予防医療の担い手であるポリクリニコおよびファミリー・ドクターについて述べる。
ファミリードクター制度を中心にした地域医療を行なっています。居住地ごとに1000名程度に1人ファミリードクターという医師(小さな診療所)がいて、初期医療(プライマリ・ケア)が行われています。十数か所のファミリードクター毎に地区総合病院(ポリクリニコ)が設置され日常的な全て医療が行われ、心臓手術などより高度な医療は国の研究所などで行われます。こうした医療を受ける保障や医療費は全て無料であることが憲法で規定してます。また、ジャワ島地震や内戦後の東チモールなど海外被災地への医師派遣も積極的に行い、医師不足の約70カ国へ述べ3万人の医師を派遣しています。アメリカのハリケーン・カトリーナや東日本大震災時にも医師派遣を打診してきましたが、アメリカ政府は拒否、日本政府は無視しています。

「人財こそが国の資産」というキューバの姿勢から、私たちが学ぶことは多いと思います。国の方向性にかかわらず、家庭から、職場から人を大切にすることを考えたり、はじめることが大切です。

図1に示す市町村病院や州病院は、ポリクリニコの上位に当たる。全国病院や医学研究所は、州病院のさらに上位に位置するところで、特殊な疾病治療や研究を行っている。
全国病院は14ヶ所ある。

図1.キューバの医療制度の概要

表2.ベーシック・ヘルス・プログラム

表3.子供と母親のプログラムの成果

このページのトップへ

キューバにおける代替医療

キューバに於いては先住民から伝えられたハーブやホメオパシーの他にも、東洋医学の技術も以前から導入されていた。
経済危機以降は、それらが各地で取り込まれたが、公式に実施する計画はなかった。
しかし、1995年に全国医療制度に自然医療を組み入れる様に指令が出され、1997年には「自然・伝統医療全国開発・普及計画」が立案された。
この計画では代替医療を次のように定義している。 「専門的医療への自然・伝統医療の統合は、ただ単に経済的要因による課題解決のための代替手段としてではなく、その科学的メリットから、正統的な科学として恒久的に基礎研究がなされなければならない。それは伝統的なアジアの鍼、灸、マッサージ、運動、睡眠やリラックス技術、自然食、ダイエット療法をふくめ、ホリスティックなやり方で病気や傷を防ぎ、治療し、健康を増進する医学である。」
この計画は、
/雄牋蘋研究開発A換餔緡点度への統合ぜ然・伝統的医薬品の生産・供給を推進する方向 等を定めている。
各部門において今後講じられるべき詳細な実施計画の具体的な対象は、ハーブ、鍼、ホメオパシーに加えて、温熱療法(硫黄泉の入浴と鉱物泥浴)、神経・ミネラル療法、自然食品、ヨガ、電磁的レーザー療法、オゾン療法、磁気療法など幅広いものとなっている。

キューバは、革命以後50年を経た現在、アメリカの経済封鎖と貧しさの中にも、カストロ政権のもと国民の強い団結で、生活の基盤となる教育と健康を最優先させ、安心して生活ができ、生まれてから死に至るまで心豊かに生きてゆくことができる国を築いてきた。健康、疾病予防を最重要視した一次医療から二次医療、三次医療に至る公衆衛生行政が大都市から農山村に至るまで充実している素晴らしい国である。健康や医療制度について改めて考え、また学ぶことが多いことを気付かせてくれた今回の「キューバ医療制度視察ツアー」であった。

PoliclinicoDocente`Dr.TomasRomay`
ハバナ旧市街のど真ん中

ポリクリ二コ院長室(3F)
机に座っているのが院長(22年院長を務めている)、左隣が副院長(代替医療の医師)、その隣が医学生の教育担当医師、その隣が通訳

ファミリードクター制はもとはカストロのアイデアで予防重視からきている。医学生1〜6年生がポリクリ二コでも学ぶ。ファミリードクター制は医療の第一ステップで患者の85%はここで解決する。
上級の病院からも専門医師が診察に来るし、入院は病院になる。
医学生教育担当の医師によればここで1〜6年生の医学生、歯科医生、技師生、看護生の教育にあたっている。
預かる学生の人数はポリクリ二コの広さで決まってくる。
このポリクリ二コは痛みの緩和ケアで有名であるとのこと。

キューバにおける代替医療6

このページのトップへ

ファミリードクター訪問

ポリクリニコの副院長エセター(伝統・補完・代替療法が専門)の案内のもと徒歩数分のファミリードクターを訪ねた。ポリクリニコNo.6のオフィスで、住宅の中にある。ホセ・アド二―医師(男性)、アラモーナ看護師(女性)、この他3人の医師、看護師がいるが、家庭訪問中であった。内勤と家庭訪問とで、2組で交代しているようであった。院内には当該ポリクリニコが把握と思われる地区の地図(旧市街)、人数(3390人)、住民家屋の類別数、5代病名の掲示、中でも高血圧が圧倒的、その7分の1くらいの人数が糖尿病、虚血性心疾患、高コレストロール血症であった。

ファミリードクター訪問>

医師の話では、月〜土は8時から16時まで勤務。週1回、20時まで勤務。週1回、ポリクリニコの当直がある。1年ごとに交代がある。人数もかわる。家庭訪問では仝亀い平有太っているなど9盞谿機ε尿病などぞ祿押η沼潅羝絨箴匹覆畢ソ斬陲寮況蕕記Π料水問題など、に気を付けている。すなわち「家の状態を見る」、「予防」、「伝統医療などもする」、「オゾン療法はリハビリセンターで。椎間板ヘルニアに注射、ジアルジア感染症の処置にもオゾンを使用」や「老人クラブ」など、一次予防、一次医療の段階のもろもろを全てカバーしている。当初は市民から敬遠されることもあったが、成果を見て、市民がこのシステムを承知するようになった。医師は市民から尊敬されており、医師も給料の不十分さがあっても、市民からの信頼に誇りを持っている。とのことであった。

薬局訪問

キューバには日本の薬局店にあたるものがキューバ全体で500〜600軒くらい、ハバナで12軒あるそうです。
1000人くらいのPharmacistがいるそうです。
キューバはアメリカの悪名高いトリセツ法が成立した1992年9月以来、医薬品・基礎食料が不足し、追い打ちをかけるようにソビエト連邦崩壊で援助が絶たれたため、資源のない国にもかかわらず、高度医薬品の製造に着手しました。
キューバは現在、多数のワクチンを自力開発・生産(国家プログラム)しており、輸入品は3種のみとのことでした。それら3つは国内生産コストより安いからだそうです。

トリセツ法とは

キューバに対し人道的な援助・貿易の一切の禁止、特に医薬品・基礎食料の輸出禁止。
諸外国には、キューバに入港した船の米国寄港を拒否する法律。 最近では国連で、185ヶ国が、同法すなわちキューバ経済封鎖の解除決議に賛成をしている。

今回のキューバ医療制度視察ツアーにおけるキューバ出入国の際、パスポートにキューバ政府はキューバ国のスタンプを押さなかった。
これは米国へ入国する際の面倒を避けるためのキューバ政府の配慮だそうです。

このページのトップへ

キューバ諸国民友好協会(ECAP)

 

キューバ国際オゾン研究病院 ハバナ市の西方、新市街地にある
説明するシルビア

このページのトップへ

Ozone Research Center(ORC)

キューバにおけるオゾン研究の歴史の説明があった。
オゾン応用研究は1974年に始まった。
 キューバでは飲料水は降雨水の貯水を使用しており、この浄化にオゾンを用いることで、ドイツからオゾン発生器を輸入、水処理施設を作った。
キューバではこのオゾン発生器の輸入の際に、オゾン療法のことを知ったそうです。
オゾン療法の研究開始は1986年からである。1994年にはこのペタベーラ国際オゾン治療センターが設立されました。現在、研究員29人(博士10人、修士5人)、その他スペシャリストやテクニシャンからなりスタッフ総数は72人である。
ここで水質検査を行っている。全国で上水・下水オゾン処理場は34ヶ所。下水生物処理場は20ヶ所。環境への対応は個々の仕事である。上下水道におけるオゾン処理技術研修コースを年1回行っている。
製薬業への超純水、研究用動物飼育水、飲料水、ワイン製造等使用水、病院の空気清浄、プール水のオゾン処理、農業用水向けの処理、工業用水向けの処理、クリーニングへの適用などをしている。

Ozone Research Center(ORC)

通路を隔てて治療センターに移動する。
シルビア以外に2人の医師(うち一人はメキシコ出張中)、3人の看護師。
1階にいくつかの治療室がある。

Ozone Research Center(ORC)

在ハバナのキューバ人。70歳、女性。
5年前、脳血栓となる。目が動かなくて見えないので、手術。
その後オゾン療法に来る。
慢性であるため月曜日から金曜日まで週5日オゾンを計20回(1ケ月間)注腸(濃度・量は不明)。
視力は少し戻る。2週間後中心のみ見える様になり、歩き出した。
3ケ月オゾン腸注を休止しまた続ける

Ozone Research Center(ORC)

外国人医師、三叉神経痛。顔面に強い痛み、今までは薬物(マセピン)治療をしてきたが、アレルギーになった。
今はカルバマゼピンを服用。

Ozone Research Center(ORC)

今日、始めて卵円孔より頬のかなり奥へ10cmの27ゲージ針を使用して、
オゾン濃度20μ/mL、5mLをゆっくり注入した。

Ozone Research Center(ORC)

ベネズエラからの男性、交通外傷による下肢の不全麻痺。
ホテルに宿泊。
注腸法でこれから2回目のサイクルに入る。
来院時は歩けず、1回目のサイクルで少しずつ感覚が戻る。
オゾンの他にリハビリもしている

Ozone Research Center(ORC)

この地区のキューバ人。肩痛、腰痛、背中にオゾン筋肉内注射(濃度・量不明)、腰に20μg/mLを6mL皮下注、膝関節にもオゾン濃度8μg/mL×10mL注入。注腸20〜40μg/mLを250mL。週2回(月曜日、金曜日)。20回で1サイクル。3ケ月休んで、次のサイクルに入る。今、3サイクルに入った。
患者ごとにオゾン濃度・量を決めている。

Ozone Research Center(ORC)

意外にもハイレベルな医療体制が整っており、なかでも乳児死亡率が先進国並みの低さであった。これはオゾン療法の効果の影響が大きいと思われるが政府の衛生管理制度の充実と医療に対する意識レベルの高さが感じられた。オゾンの治療施設には近隣の外国からも患者さんが来ており、特に、治療対象は脳神経系、末梢神経系疾患の方で、オゾン腸注療法と皮下注が主であるとの事だった。
貧しい国であるためか血液を用いるMAH(私たちが一番よく行う大量自家血液療法)は少ないようである。
病院内には減圧ビンがどこにも見当たらず、処置台の上には1本ずつ滅菌されたとおぼしき校門挿入用のアプリケーターが10本以上並んであいた。コストをかけず、効果的な医療を目指せば必然的にこのようになると納得した。

ひと通りの説明、見学を終えて治療センターの玄関ホールに戻ると、玄関ひさしから前庭にかけて多くの患者さんが私達の見学を終わるのを待っていた。

Ozone Research Center(ORC)

病院という鬱陶しさ(日本では多分にある)はどこにもなく、時間はゆっくり流れ、自然は心地よかった。

Ozone Research Center(ORC)

薬学・毒物科学研究大学

このページのトップへ

キューバ諸国民友好協会(ECAP)

日系人有機栽培農家訪問

日系人有機栽培農家訪問

日系人有機栽培農家訪問

高齢者福祉施設では元気な高齢者達との交流は日本のイメージとはかけ離れた衝撃的な物でした。
各自が病気の話はタブーとして、お互い日中の会話交流を楽しんでいる。
キューバ人の方が南国の為か笑顔が多いように感じる。
訪問時にはダンスや歌で大歓迎を受けた。

キューバにおいても高齢化が進んでいる。ラテン系の陽気で明るいお国柄のゆえか、元気で明るい老人が多いようである。
現在、国民の16.6%以上を60歳以上の高齢者が占めている。
60歳の平均余命が22.2歳、80歳の平均余命が8.8年である。
老人クラブに830486人が入会しており、コミュニティー・ケアをうけている1人住まいの老人が132936人いる。老人ホーム229ヶ所、包括的老人ケアチーム478、老人病専門施設35ヶ所、老人クラブ14138ヶ所が存在する。

今回はオゾンに関する医療視察として入国したため、日中のスケジュールがびっしりと詰まっていたが、 ヘミングウェイの足跡を訪ねてコヒマル港を経由し「誰がために鐘は鳴る」の鐘が入口にあるヘミングウェイの家を訪問し、彼の奔放な生き方に触れることも出来ました。

  • 日系人有機栽培農家訪問
  • 日系人有機栽培農家訪問
  • 日系人有機栽培農家訪問

今回のキューバオゾン療法視察ツアーでオゾン療法が国の医療技術の1つとして、ファミリードクター制度の中で息づいていた。
ポリクリニコの説明では医学教育は統合医療教育(従来の大学医学に伝統・補完・代替医療を加えたもの)がすでになされ、医師は漢方、鍼灸、オゾンなどを患者の症状に応じて施療していた。
キューバでは憲法に基づいて、国民の医療と教育は無償となっている。しかし、現在までの国情では、医療に係わる国費の支出を治療水準の到達点を下げずにいかに低くするかは国是である。
GDP3位の日本国(現在下がりつつ)の荒廃をみれば、効果のある最も安価な施療方法で国民の健康を守っているキューバの医療制度を学ぶことは緊急なことに思える。

このページのトップへ

中垣歯科医院モバイルサイト