アマルガム除去外来

当院では、アマルガム除去における安全性を確保するため、基本的に自費診療で行っております。

H.28年4月の保険診療報酬改正により保険診療から除外

これまでアマルガムという歯科金属は保険診療で認められていた歯科材料ですので、多くの方がその治療を受けてきました。

しかしアマルガム治療は、H.28年4月の保険診療報酬改正により保険診療から外れる事となりました。
つまり、保険診療でアマルガム治療を受けることができなくなったということです。

このことから、日本でも全体として、アマルガム治療はあまりやらない方が良いという考え方になっていることが分かります。

現在、様々な論争はありますが、アマルガムは、身体に有害性のある材料として認識されつつあります。
従って、今後はアマルガム治療が行われることがかなり少なくなってくるとは思います。

アマルガムの約50%は水銀
除去時に水銀が周囲に飛散

アマルガムの50%は水銀であり、その水銀の身体への蓄積、影響が問題となると考えられています。
アマルガムは簡単に揮発・飛散し、水銀が体内に蓄積すると言われています。

アマルガム除去時には、アマルガム中の水銀がかなり飛散していることが分かっています。
そう考えると安全性の確保できないアマルガム除去により、その患者さんご本人、除去を行う術者やアシスタント、さらにはその周囲の患者さんやスタッフにまで、水銀の被爆をさせてしまう可能性があります。

しかし保険診療では、アマルガム除去における安全性を確保することができません。

また明らかに虫歯になっている場合を除き、保険診療で認められていた材料を、身体に悪いからという理由では、保険を使用して除去できないのが現状です。
(虫歯という病名がつけば、保険診療で除去することは可能です。)

当院院長の水銀蓄積量が
異常に高い数値

当院では、院長自身の経験により、アマルガムの有害性を訴えてきました。
そのため、アマルガム除去を行ってほしいという患者さんが多く来院されます。

これまで当院院長は、その訴えに応える為に、多数のアマルガム除去治療を行ってきました。
安全にアマルガムを除去するためには、非常にコストがかかってしまうために、時に自身は防護をせずに、除去することもありました。

現在、当院では水銀の体内蓄積量を検査で調べることができますが、その結果、当院院長自身の身体の水銀蓄積量が基準値を大幅に超えて高くなっている事が分かりました。明らかに異常に高い蓄積を示しています。

患者さん、スタッフを
水銀被爆からできるだけ守るために

院長自身、水銀被爆を受けてしまった反省から、患者さん、スタッフをアマルガム除去による水銀被爆からできるだけ守る為に、医院建築の段階から、安全なアマルガム除去を行う環境を整えてきました。
具体的には以下のような用意をしています。

① 大きな換気窓付き個室を用意しています。
② 排気口が屋外へ向いている口腔外バキュームを設置しています。
③ アマルガム除去時には、患者さんと術者を守る為の防護用品を各種使用しています。
④ アマルガム除去に使用した個室は、確実な換気と大掃除を行ってから次の患者さんを誘導しています。(安全性が得られるまでは使用しません。)
⑤ 環境にも配慮し、使用済み防護用品や掃除用品を捨てる為にも、毒物の処理法に準じて専用の業者にお願いしています。
⑥ 安全な労働環境を維持するため、スタッフの水銀蓄積量の検査・排毒も行っています。

出来るだけ安全なアマルガム除去を達成する為にはこれらをすべてクリアしなければならないと考えています。
当院ではそのために多大なコストと時間をかけて用意してきましたので、安心して受けて頂くことができます。

ただし、このようなアマルガム除去における安全性を確保するため、基本的には当院のアマルガム除去は自費診療になりますことをご了承ください。
何かご不明な点があればご連絡をください。

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