2018.04.06

自分の役割を定義する

自分はどんな役割を持つ歯医者なのか?

 

それを考え明確にすることは、自分のモチベーションの向上に繋がると感じています。

 

一般的に仕事を行う上で、

気持ちの良いことばかりではありませんし、

めんどくさい仕事もあると思います。

 

理不尽さや矛盾を抱える問題に取り組まなければならないことも多いと思います。

 

自分の置かれている環境で、やらされていると感じる仕事では、

そのような問題に対して、

歯を食いしばってでも立ち向かうモチベーションが生まれてきません。

 

一時的であれば割り切って頑張れても、

継続的に行っていくのは難しいと思います。

 

やっとの思いでクリアしたと思ったらまた次の問題がすぐに用意されるのですから。

 

 しかし、この繰り返しを行っていくことができなければ自分も成長していきません。

 

ではどうしたら良いのでしょうか?

 

その答えの一つとして、

自分がどんな役割をもつのかを考え、

まずは自分で自分の役割を定義すること。

 

そして自分が決めた役割を精一杯演じてみる。

 

その役割を全うする上で立ちはだかる問題は自分のクリアすべき課題として捉えることができます。

その課題をクリアし、また次の課題に取り組む。

 

そうなると、自分が主体的に動くことができるようになります。 

 

自分が主体的に動き、課題をクリアするこの繰り返しが、自分を継続的に成長させていくと信じています。

 

だから私は、自分で自分の役割を定義しているのです。

 

ちなみに私は今、恥ずかしながら

自分を参謀役歯医者と定義しています。

 

2018.03.05

自分の言葉を磨く歯科医師

私達は、人とコミュニケーションを取るときには言葉を使っています。

 

もちろんコミュニケーションには、言葉以外で行う部分もありますが、

言葉は、人だけに使うことを許されたコミュニケーションにおける重要な道具だと言えます。

 

従って、私達がコミュニケーションの能力を高めるためには、

自分の使う言葉を磨いていかなければなりません。

 

しかし自分の言葉を磨くとはどういうことでしょうか?

 

それは、

自分自身が、漠然と捉えている事柄に対して、明確に区別し、

そこに言葉を与え思考を深めるプロセス。

 

そのようなプロセスを経て、

自分が外に発信する言葉にはとても力があるように思います。

 

私は歯科医師にとって、自分の言葉を磨くことは、

治療の技術を高めることと同じくらい重要なことだと考えています。

 

以前、患者さんの満足度は、

実際の歯科医療の内容と歯科医療コミュニケーションのかけ算によって決まるのではないかと書きましたが、

歯科医師にとって、自分の言葉を磨くことは、

歯科医療コミュニケーションレベルを高めるための基礎トレーニングにあたると考えています。

 

これは、スポーツをやる上での筋トレみたいなもの。

どんなスポーツをやるにせよ、プロ選手ならば必ず必要な筋肉を鍛える努力をすると思います。

 

しかし、歯科医師がコミュニケーションレベルを上げるために行う自分の言葉を磨く努力は、あまり一般的ではないかもしれません。

従って、こんなことを深く意識することも少ないかもしれません。

 

ただ私は、歯科医師にとって自分の言葉を磨くことは、

臨床の現場で本当に役立つと実感しています。

 

自分の言葉を磨いていると、

患者さんやスタッフの抱えている漠然とした悩みや問題に対しても、

言葉として明確に区別することができるようになります。

 

言葉として、明確に区別することができると、

その悩みや問題の解釈のズレを防ぐことができますし、

その悩みや問題が明確になること自体が、

信頼関係を築くきっかけにもなります。

 

例えば、患者さんのお話を聴いているときに、

患者さん自身も抱えている悩みや問題が明確でないことや、

どう言葉で表現して良いかが分からないというような場合があります。

 

そんなときに、患者さんの話を良く聴き、

患者さんの言いたいことを私達が明確に区別して適切な言葉として表現することができると、

患者さんからしたら、

「それそれ!、そういうこと!この歯医者は分かってくれる!」

となり、信用が高まることもあります。

 

磨かれた自分の言葉は、

優しいだけや、上辺だけの軽い言葉ではなく、

自分の本心から発せられる力のある言葉であり、

そのような言葉は、周囲の人達の行動に繋がる影響力を持つのだと思います。

 

自分の言葉を磨き、その成果を実感するには時間がかかります。

少しずつ少しずつ磨き続けていかなければなりません。

でもその努力を続けることによって

歯科医療のコミュニケーションのレベルや安定感が増していくのではないでしょうか。

2018.02.21

患者さんの満足度を決める要因

患者さんの満足度を決めている要因は何なのか?

 

それが分かれば、私達歯科医療者は、患者さんの満足度を高めるために正しい努力をしていくことができます。

それが分からなければ努力の方向性を間違えてしまう可能性があります。

 

私は、患者さんの満足度は、実際に提供する歯科医療の内容とそれにあわせたコミュニケーションの掛け算によって決まると考えています。

 

歯科医療の内容×歯科医療コミュニケーション=患者満足度

 

したがって患者さんにとって良い歯科医療を提供し、満足して頂くためには、どちらも同じくらい重要なものであり、どちらのレベルが低くても患者さんの高い満足は得られません。

 

実際に、歯科医療の内容はレベルが低くても、高いコミュニケーション能力を持っている歯科医師は、患者満足度が高く、人気があったり、

逆に、腕は確か(内容のレベルが高い)なのに、コミュニケーションレベルが低く患者満足度が低い歯科医師もいます。

 

私達歯科医療者は、歯科医療内容のレベルを上げるために知識や技術の研鑽に意識がいきますが、

患者さんの役に立ち喜んでもらうためには、提供する歯科医療の内容だけでなく、

コミュニケーションレベルも上がらなくてはならないということを意識しておかなければなりません。

 

ただ本来は、実際に提供する歯科医療内容のレベルが高ければ、

それに併せてコミュニケーションのレベルも高くならないといけないと思っています。

というよりも、歯科医療内容のレベルが高いからこそ、レベルの高いコミュニケーションが取れるようになるし、

歯科医療コミュニケーションのレベルが上がると、実際の歯科医療内容のレベルも上がっていく。

この二つは相乗効果のあるものだと考えています。

だから私が考えている歯科医療コミュニケーションのレベルの高さとは、ただ単に人当たりが良いとか、優しいとかいうものではありません。

 

ではレベルの高い歯科医療コミュニケーションとは何なのか?

どんな歯科医療コミュニケーションが良いのか?

 

その問いは、自分が一生懸命考えている大きなテーマですが、

正直な所、正解はないのだと思います。

人それぞれ、違ったコミュニケーションの形があるのだと思います。

 

ただ一つ言える大事なことは、自分の頭で考え悩みながら、

自分に合ったコミュニケーションの形にたどり着くことだと考えています。

2018.02.19

歯科医療コミュニケーション

良い歯科医療を提供する上で、歯科医療者と患者との信頼関係の構築が重要である。

そしてそのような信頼関係は、歯科医療者と患者との適切なコミュニケーションによって築くことができる。

 

歯科医療を行う上で、コミュニケーションの重要性は疑い用がない当たり前のことだと考えられています。

歯科医療に限りませんが、人と関わる上でコミュニケーションの問題は避けて通れないのだと思います。

 

ところが、良く考えてみると、

歯科医師として、歯科医療の現場でどのようなコミュニケーションが必要で、

どのように行うべきなのかということをこれまで教えられた記憶がありません。

 

一般的に、歯科医師のコミュニケーションというと、

患者さんの困っている病態を聞き出し診断につなげるための問診や、

治療方法を説明し患者さんに同意してもらう方法などを、

先輩歯科医師のやっていることを実際に見たり聞いたりしながら学んでいくことが多いのです。

 

ただ大抵の場合に臨床の現場で求められるのは、

診断と治療法の立案に必要な情報を、

なるべく無駄なく短い時間で聴取することであったり、

診断から最適な治療法を患者に説明し、同意を得るというもの。

従って、コミュニケーションの主体は歯科医師側にある場合が多いと感じます。

 

目的が単一的で定まっており、

治療方法の選択肢も無く、

診断や治療の不確実性が高くない場合には、

無駄のない効率的なコミュニケーションが、歯科医師主導で行われることは良いかと思います。

 

例えば歯周炎や歯髄炎などで痛みが激しい場合には、

早く痛みを取ることが最優先であり、

ゆっくりとコミュニケーションを取っている場合ではなく、

迅速な処置が必要となります。

 

しかし、道端診療のような、常に何かあったときに応急処置をするような診療ではなく、

患者さんと長く向き合い、健康をサポートするような健康創造型の診療体制の場合には、

それとは種類の異なるコミュニケーションも必要になります。

 

私は最近になりようやく区別がつきました。

 

私達が教わったり見てきたコミュニケーションは、

何か決まった答えががあり、歯科医療者が早くその答えに辿り着くためのコミュニケーションだったのです。

もちろんそのようなコミュニケーションも重要ですが、

さらに健康創造型歯科医療のようなニーズの多様化したこれからの歯科医療においては、

答えの無い問題に対して、

歯科医療者と患者さんが一緒に答えを創り出していくような新しいコミュニケーションの形も必要だと感じています。

2018.01.27

終わらない歯科治療

治療が終わるまでにあと何回かかりますか?

 

歯科医院に通院する患者さんから、

このような質問は良く受けます。

 

できるだけ治療回数が少ない方が、患者さんにとっては喜ばしいことだと思います。

 

歯一本の治療であれば、

大体あと○○回くらいです。

と、平均的な治療回数を伝えることができます。

 

複数にわたる治療だとしても、

ゴールをイメージできるようにして、

大体の治療回数、期間を伝えることができます。

 

ただこれは、行う歯科治療が確実性が高いものであることが前提です。

 

確実性とは、

この症状に対してこの治療を行ったらこのように治るということが明確であること。

そして誰に対しても、同じ結果が起こること。

 

確実性が高ければ高い程、

患者さんとの治療としての関わりは、終わりを予測することができます。

従って、後何回くらいで終わるというようなことを伝えられると思います。

 

しかし現実的には、どの歯科治療にも少なからず不確実性が内包しています。

従って、不確実性を抱えながらも、患者さんに聞かれた場合には、

予測する治療回数を伝えるというのが正直な所です。

 

そして不確実性が高ければ高い程、終わりを予測することが難しいと言えます。

というよりも、終わりがないと言う方が正しいかもしれません。

 

例えば、当院には、原因が特定できない頭痛、肩こり、めまいなどの不定愁訴と言われる症状を訴える患者様が来院されます。

患者さんの訴える症状が自分の常識の範囲外のことだったりすると、

なかなか受け入れ難いというのが現実ですが、

不定愁訴の不定とは、私達が客観的に原因が捉えられないという意味であって、

患者さんは明確な症状を訴えていることがほとんどです。

 

そのような場合には、自分の先入観や常識を取払い、

その症状が何から起こっているのか、

さまざまな角度からその患者さんの問題点を考えなくてはなりません。

そして、考えられる問題点を、私達が正常だと考える方向に一つ一つ改善していくことになります。

 

その積み重ねの途中で、良くなることも悪くなることもありますし、

良くなった理由や悪くなった理由が分からないこともあります。

 

ある患者さんは良くなったのに、同じ治療をしても次の患者さんでは良くならないこともありますし、

どんなに手を尽くしても、患者さんの訴える症状が全く改善しない場合もあります。

 

このように、不確実性の高い歯科治療の場合には、

後何回で治療が終わるかという予測は非常に難しいですし、

もしかするとずっと終わらないかもしれません。

 

終わりがないとすれば特に、どのように患者さんと関わっていくことが良いのかを考えることが重要になります。

 

終わらない歯科治療。

それは、不確実性の高い問題にチャレンジする歯科治療。

でもそれは別な視点からみたら、

歯科医療者と患者さんとが長く向き合う関わりの歯科医療だとも言えるのです。

だからこそ私は、

歯科医療者と患者さんがどのように関わるべきなのかを日々考えているのです。

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