2019.10.27

歯根破折の診断に必要な状況証拠

歯の根がいつ割れるかを
予測することは難しいと
前回掲載しました。

でも、今割れているかどうかを
診断することは重要です。
これもすべてを正確に
診断することは難しいですが、
いくつかの指標で
歯科医はその歯根が割れているか
どうかを診断していきます。

明らかに歯根が割れていることが
目で見えたり、
レントゲン写真で割れていることが
明らかな場合もあります。
このように視覚的に分かる場合は、
確定です。

ただ視覚的に、
明らかに割れていると
分からない場合には、
状況証拠から歯根が
割れていると推察していく
ことになります。

その状況証拠とは、
①根管治療をしている歯
(神経を取った歯)であること。

②長く太い土台が入っていること。
(特に金属製のもの)

③一か所のみ深い歯周ポケットがあること。

④膿の出口が根尖付近ではないこと。
(複数個所ある場合にはより
可能性が高い)

①~④がそろっている場合には、
歯根が割れている可能性が
とても高いと思われます。

次回は実際の例を掲載します。

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