歯の根と神経の治療

歯の根と神経の治療

歯の寿命を左右する歯の根(神経)の治療だから、しっかりとした治療をする必要があります。

歯の根にたまった膿が歯ぐきに飛び出てきます

自費治療の場合、中垣歯科医院では、神経を取った歯の根の中(根管内)が無菌になったことを、根管内培養検査で目で見て確認しています。

無菌になったことを、根管内培養検査で目で見て確認します
1)一般的な薬で消毒する

・ホルマリンクレゾール、水酸化カルシウム剤など。 ホルマリンクレゾールは、ホルムアルデヒドガスが人体に有害なため、当院では極力使わないように心がけています。

2)ヒールオゾンで消毒する
ヒールオゾンで消毒する

ヒールオゾンは、むし歯だけでなく、歯の根の治療にも活躍します。

ヒールオゾンの根管用チップ

ヒールオゾンの詳細はこちらから


3)パーフェクトペリオ&バリオスで消毒する

左のオレンジ色の器械が高純度活性化HClO水生成装置で、この器械で生成された高純度活性化HClO水を、右の白い器械(バリオス750 ライト付き)を通して口腔内に使用します。
この高純度活性化HClO水は、炎症の抑制や細菌の数を低下させます。バリオスを使用することで、根管内の洗浄・消毒が、非常に効果的に短時間で行なえます。


上記、1)潤オ5)を駆使して、無菌になったら充填をします。

根管治療の基礎知識

C1→C2→C3とむし歯が進行してさらに悪化すると、歯の根の先に膿がたまることがあります。そうなると、治療しても何度も何度も腫れや痛み、違和感などが再発し、挙句の果てに抜歯となってしまうことがあります。

その原因は、細菌です。細菌の中でも特に空気を嫌う嫌気性菌という細菌です。神経を抜いた後、根管内(歯の神経が通っていた場所。神経を抜いた後は空洞になっています。)を貼薬(消毒)し、無菌にしてからゴムの防腐剤を詰めます。

保険治療の場合

貼薬(消毒)して、多分これで無菌になったであろう、という、歯科医師の勘と推測で根管充填(ゴムの防腐剤を詰めること)します。もし、無菌になっていなかった場合、再発を繰り返してしまいます。また、貼薬を2潤オ3種類しか置いていない歯科医院が多いので、一つの薬で消毒できなかった場合は残りの薬で消毒し、それでもダメだった場合、治りきらずに再発を繰り返すことになります。

自費治療の場合

無菌になったであろうと思う状態になった後、根管の中からサンプルを採取し、血液寒天培地に塗抹(とまつ)します。それを根管内と同じ嫌気状態を作り出す「嫌気培養器」という器械に入れ、37℃で2潤オ7日間培養します。培養をした結果、陰性(−)になったことを目で見て確認した後に、根管充填を行ないます。
無菌にならないとき、ヒールオゾンを用いたり、抗生物質感受性試験をして、無菌であると寒天培養地で目で確認できるまで治療をします。

歯の根の先に感染すると、自覚症状がなくても全身に悪影響が出てきます

歯の根の先に感染すると、自覚症状がなくても全身に悪影響が出てきます

歯の神経が死んで根の先に感染した場合は自覚症状が無いものが多く、患者さんがきづかないうちに全身のいろいろなところに悪影響を及ぼします。


ボーンキャビティとは

歯は骨に直接固定されているわけではなく、歯の側の繊維と骨の側の類似の繊維が相互に絡まって固定されています。ハンモックのような構造が、歯周靭帯と呼ばれるものです。抜歯されるときに、この靭帯が取り除かれないと、正常な治癒が起こらず、結果として穴が残ります。この穴はキャビテーションと呼ばれます。

1966年にアメリカで行われた調査では、抜歯された691例のうち77パーセントにキャビテーションがあったか、完全に治癒していなかったかのどちらかだったとのことです。親不知がいちばん治癒しにくいところで、354例中実に313例にキャビテーションが見られました。キャビテーションは見つけるのが非常にむずかしいものです。日本では、その存在すらあまり知られていません。

このキャビテーションは数ミリから数センチメートルあります。キャビテーションの中にあるものは生体にとって非常に毒性がありますが、幸いなことに、この部分の血液の循環は非常に限られているため、毒素の体内への侵入には時間がかかります。キャビテーション内の毒素が病気の原因になることがありますが、ほとんどの場合は最初に歯の治療をした日からかなりたって異常に気がつきます。

人によってはすぐに反応を起こす場合もあります。キャビテーションの毒素によって引き起こされる病気には多発性硬化症やルーゲーリック病などの自己免疫疾患が多く見られます。キャビテーションの部分をきれいにすることによって、自己免疫疾患が改善されることはめずらしくありません。

根治療したすべての歯が感染しているとは限りませんが、キャビテーションがある場合は、100パーセント毒素の存在が認められます。

ボーンキャビティとは

神経を抜いた歯、根管治療した歯を失活歯といいます

根管治療とは,歯髄が損傷を受けた際、歯髄を除去した後、根管を消毒し、充填することです。虫歯がひどくなった時に歯の神経を取るといいますが、その時の治療のことです。根管治療については、アメリカ歯科医師会の元調査部長で歯科医師であったウェストン・プライスのの研究が有名です。同氏によると、腎臓及び心臓を患っている患者に根管治療をした歯がある場合、その歯を取り除くと、ほとんど場合それらの疾患は治癒するというのです。さらに興味深いのは、その抜かれた歯を動物の体内に挿入すると歯を抜かれた患者と同じ病気がその動物に生じるというのです。失活歯の歯質は細菌や消毒剤によって汚染されています。

アメリカの急進的な歯科医師の中には、根管治療をした歯は抜歯すべきであると主張する人がいますが、根管治療をした歯を抜くべきか否かは抜歯以外の方法(ホメオパシー)で害を取り除くことができるかどうか、よく吟味した上で決めるべきでしょう。これも EAVで測定することにより判断することができます。

このページのトップへ

中垣歯科医院モバイルサイト